2014年
5月
28日
水
僕は、両口屋是清の美術顧問である。
もう10年目だから、数え切れない
デザインを手掛けた。
主に“掛け紙”や“箱の絵”を
依頼のもと、描いてきた。
和菓子の求める形、色は
かなり単純化される。それは
日本画のミニマル化と似て...
思う所はいっしょ。
特に生菓子のミニマル化は見事。
山つつじ、早苗の色、花菖蒲など
いろいろあるが、どれもが
いい〜かたち いい〜いろ
目に楽しい。芸術品。
和菓子は“見立て”の世界。
それを食べながら
四季に思いを馳せるのだから
日本の文化はすごいもんだ。
2014年
5月
26日
月
昔、福島にはたくさんのデパートがあった。
今は、中合デパートしか.....
でも、この中合の看板がわかる人は
40歳は軽く超えているだろうなあ。
今日、伊達市梁川美術館の展覧会も
終了します。
この展覧会は
伊達市梁川美術館の毛利館長、
成川美術館の成川さん、
両美術館関係者の方々、
そして後援、協力して下さった
皆々様方のお蔭です。
本当にありがとうございました。
※この展覧会は午後4時30分までです。
2014年
5月
22日
木
2014年
5月
21日
水
端午の節句は
ずいぶん前になったけど
ちまきについて書いとこう。
ちまきは三角ちまきに
馴染みがあるから、
全国的だと思っていたら....
この絵のちまきがノーマル。
もともと、日本のものではないから、
どっちが正式とかはないらしいけど
福島は三角ちまきだ。
そして、この“三角ちまき”
中身は餅米、きなこをつけて食べる。
家の縁側あたりにいっぱい
三角ちまきが吊るしてあると
なんか心が満たされたなあ。
2014年
5月
18日
日
元来、色感とはとっても曖昧。
理屈や経験が通用するのは
ある程度まで・・
最後は、すべて直感。
「ん〜きれいだ。」
と感じるバランスができたら
それは、絵の神様の力だ。
いまだに
毎回、雲をつかむ感じ。
2014年
5月
14日
水
「どうして電車を描くようになったの?」
よく質問されるけど
実はね、あ〜んまり記憶にない。
好きだけれど・・
「父が機関士だったから・・・?」
それも理由だけど、
「正機の機のせい・・・?」
それも答えだけど、
あっ 思い出した。
綺麗に思えた瞬間があったんだ。
1992年に乗った鹿島電鉄。
ひとりで旅行した時、
無人駅に無造作に降りて、
通り過ぎる電車が
風景とあいまって
すっごい美しかった。
多分、それだ。それだと思う。
2014年
5月
11日
日
シャガの花が揺れている。
弱い春風に答えて
チラチラと....
モダンだけれど、
ひっそりとした佇まい....
それがシャガの花。
そういえば
シャガの意味は
ギリシャ語で“虹”らしい。
2014年
5月
07日
水
今年のこどもの日はすごい雨。
でも、六日はさわやかに晴れた。
昼下がり、公園では...
「あの柵越えだらホームランな。」
「次はあのすべり台ね。」
「バトミントンには風ちょっと、つえ〜。」
「ハチがいる。ハチ...ハチ..」
「これからみよし屋行ごうよー。」
「あそごの木に触わっだら、こごに戻って来て」
ゴールデンウィーク最終日の公園
こんな会話が交わされていた。
2014年
5月
04日
日
阿武隈急行(通称あぶQ)
に初めて乗った。
福島駅が始発である。
美術館のある梁川までは30分。
美しい果樹園地帯を通っていく。
今は、純白のりんごの花が満開。
春の花が素晴らしく咲いている。
まさに桃源郷....
梁川駅で降りると
歩いて20分の梁川美術館。
一番良い季節の展覧会。
齋正機展覧会〜記憶ノ散歩ノ色〜
よろしくお願いします。
2014年
4月
30日
水
先日は
齋正機展
〜記憶ノ散歩ノ色〜
のギャラリートークにお越し戴き
ありがとうございました。
お蔭さまでたいへん楽しい時間を
過ごすことができました。
梁川の春は美しかったです。
阿武隈急行からの車窓も印象的でした。
皆様の温かさに心より感謝致します。
2014年
4月
27日
日
難所として有名な奥羽本線板谷峠。
その登り切った場所に
“峠駅”という名の駅がある。
そこには“峠の力餅”が売っている。
ホームで立売りが風物詩だった。
(この駅は山形新幹線工事
に伴い1990年に移転。)
父は奥羽本線の運行に四十年前、
少しだけ携わった時期に
“峠の力餅”をよ〜く買ってきた。
中は素朴で甘さいっぱいの大福餅。
箱のデザインが懐かしい。
2014年
4月
24日
木
告知です。
今週より二つの展覧会が始まります。
4月23日(水)から東京美術倶楽部(東京 新橋)にて
〜伝統からの創造 21世紀展〜が始まります。
そして
4月25日(金)から伊達市梁川美術館にて
齋正機展〜記憶ノ散歩ノ色〜 が始まります。
よろしければご高覧お願い申し上げます。
齋 正機
2014年
4月
20日
日
駅には15分前に着かないと
落ち着かない。
あんまり早く着き過ぎて
時間を持て余したりもする。
子供の頃から
そうだったから、
電車の中の記憶より
ホームで待つ記憶の方が
強い。
駅のホームから見える風景は
目を閉じるとはっきりと
浮かべることができる。
今、思うと..
最近、よく絵にするから
この事はボクの財産だ。
2014年
4月
16日
水
窓の外は風が強い.
この記念館二階から海を
快適に眺めていた。
木窓でも外とは
しっかり遮断されていて
こたつに入りながら、
外の吹雪を観ているような
妙な安心感。
明石大橋の海は波のうねりが
生き物の鼓動みたいだ。
しばらく眺めていたら
波のリズムで
催眠術が掛かったごとく
頭が“ぼ〜”としてきた。
(一年前の孫文記念館の出来事)
2014年
4月
09日
水
(あか抜けてるなあ。)
それが神戸の印象だった。
昨年のそごう神戸の個展時に
街を歩いた。
古いアナログ的なものと
新しいデジタル的なものが
うま〜く融合。
このカフェなどは元教会。
年季の入った白壁に
自家焙煎コーヒーと
オリジナルクッキー、
空気が、な〜んだか、いい...。
神戸ポートタワーも
高度成長期の昭和の匂いが
プンプンするのになあ....
単体でみたら色も形も
“どうかなあ”というタワー。
でも、
神戸の港の現代建築に
スパイスが効いたようにみえて
かっこよくみえるのだから、
神戸恐るべしだ。
デジタル的新しいものと
アナログ的古いものが
うまく馴染むと、感性を
揺り動かされるのは
何処から来る感覚
なんだろう?
ここには、それが
ゴロゴロしている。
風見鶏の異人館まで歩いたが
どこを切り取っても
心持ち良い。
さすが
世界の住み易い都市ランキング
ベスト10の常連。(らしいよ)
阪神大震災からの復興と
リニューアルして完成した
神戸センス
...感服....。
2014年
4月
06日
日
こんなことを思い出す。
桃の花は咲いている。
少し甘えたピンク色が一気に...
土と緑の匂いに、咽せながらも
“こころ”は踊る。
犬がどんどんボクを引っ張る。
2014年
4月
02日
水
「来年も来っぺな。」
「んだな。」
「こんだな良い“さぐら”も ながながね〜もんな。」
「むごうの山もええなあ。」
「ん〜だ。ここは、ええな〜。」
「ん〜。ええ。」
「ん〜」
2014年
3月
29日
土
春の匂いが充満する日だ。
どことなく
下からの緑に勢いを感じる。
夜は雨っぽいから
今のうちに散歩しよう。
お〜
薄曇りのなか
ほわん、ほわんの
春の雨雲がみえる。
名古屋は
もうすぐ桜も満開。
2014年
3月
26日
水
近所の猫がある場所に
密集している。
そこをボクは勝手に“猫町”と呼んでいる。
少なくても10匹以上いる。
いや、20...匹。
正確には数えられない。
飼われているが
半分、野生ぽい。
ワルの顔の猫が
ちらほら。
どことなく模様に
共通点はあるけど...
この冬、全員越せたかどうか。
明日は久しぶりに猫町を通って
仕事場へ行こう。
2014年
3月
23日
日
新幹線のA席に乗っていると
小田原城がみえる。
壁の乳白色とかわら屋根が
周りの緑にマッチして、
大き過ぎないことも
調度良い。
関東大震災で全壊して、
1960年復元だから、
初代新幹線と同じぐらいの歳の
今の小田原城。
そういえば、
小田原は“ういろう”も有名。
“ういろう”は
名古屋と思われてるけれど
京都、山口、小田原など
各地で作られていて、
みんな自分の場所が発祥だと
思っている。
でも発祥地は明らかじゃないそうだ。
薬を作る小田原の外郎(ういろう)家が
江戸時代に消化の良い食べ物として
売り出した歴史はあるらしい。
それにしても
外郎(ういろう)って
人の名前なのが
面白い。
2014年
3月
19日
水
「こたつっていいね。」
辛すぎる漬け物を食べながら
満面の笑みでみている。
「初めてだ。こたつ初めてだ。」
腕組みをして、すっかりリラックスして
頬もほんのり紅い。
父の仏壇も笑っている。
一週間たったが...福島での
十三回忌の出来事。
2014年
3月
16日
日
ご存知だろうか?
山形新幹線つばさは
福島駅で仙台へ向かう東北新幹線と
二つに別れるのだ。
そう、ここで連結を離し
前方の新幹線つばさは
山形へ通じる奥羽本線に入る。
そして
福島駅を出ると、15分ぐらいで
険しい奥羽山脈に入り始めるんだけど...
(板谷峠まで日本屈指の登りがある)
今度、山形新幹線に乗る事があったら
是非、意識してみてほしい。
奥羽の山々に登る前に
大きなカーブ(大堤防と呼ばれる)がある。
山へ向かっていたと思ってたら
窓から福島市が再び遠くに見えてくる。
難所に行く前の助走と山を登る覚悟
のように思えて、すっごく味わい深い。
2014年
3月
12日
水
久しぶりに“ままどおる”を買う。
子供のころから食べていた。
変わらない福島みやげ(郡山) “ままどおる”
離乳食にも使われるらしい。
“ままどおる”の意味は
スペイン語で“お乳を飲む人々”
記憶の奥にある
なんだか懐かしい匂いがする。
2014年
3月
06日
木
今週末、実家へ帰る。
父の法事のためである。
もう十三回忌。
時間が無く、
トンボ帰り。
でも福島に行ける事は
嬉しいもんだ。
(絵は旧福島駅 高度成長の時代
から昭和の終わりまでの駅舎)
ちょっとの時間でも、
福島の柔らかい空気を
見つけてスケッチしたい。
吾妻小富士と信夫山を
観ていたい。
(絵は実家の最寄り駅 岩代清水駅)
2014年
3月
04日
火
アトリエから帰ると
二人ともぐっすり。
たぶん、寝かしているうちに
“ミイラ取りがミイラ”に
そして....
かなりくっついて寝ている。
そんな日があるんだけど、
今日は手を握っていた。
いろんなバージョンがあるんだな。
2014年
3月
02日
日
真正面から絵に描くと
派手にみえるけど
実は小さくて、木の色だから地味な色。
でも、気に入っている
奈良の一刀彫のひな人形。
部屋の片隅、
勉強机のヨコに
ひっそりとひなまつり。