新幹線の車窓から

 

 

 

おもむろにバックから財布を取り出した。

500円玉を握りしめて、ワゴン販売を待つ。

 

しばらくすると、朝に残した

僅かばかりのクッキーに

熱々のコーヒーをちびりちびりと

飲み始める自分がいた。

 

今日は天気がいいから

車窓から見える緑景は心地よい。

 

琴線に触れる風景が現れる度に

妄想が生まれて消えていく。