静かな店内に柱時計の振り子の音が
控えめに流れる。
伊豆に1泊旅行した時だった。
何気なく古道具屋さんに入ってみた。
お店にはお客さんどころか
店員さんもいない。
カッチ、カッチ、カッチ
その音が心地よくて、心地よくて、形はシンプル
そして落ち着いた色の柱時計だった。
(これ、ほしいなあ)
そんな風に強く思ったけれど、その当時
お金も、飾り場所も無く、すぐにあきらめた。
うらめしそうに、少し大きめの店看板を見ると
そこには “風待工房” と書いてあった。
( “風待” か。いい 名前 だなぁ・・)
それから二十二年、
遠い記憶がグループ展の名前になるなんてね。
来週月曜日から銀座の ギャラリー和田 で
第二回風待の会 が始まります。
ご高覧よろしくお願いします。