先々月、福島市生まれの詩人
長田 弘(おさだ ひろし)さんが亡くなった。
世代は違うが、生まれ育った場所は一緒の先輩である。
遊んだ場所もどうやら同じみたいだ。
その長田 弘さんが
“子どもは、なにより風景の子として育つ。
(中略)
生まれ育った自分の中に深く根を下ろすのは
丘や川を尺度とする風景の遠近法だ”
という言葉を残している。
遠近法?と言われると・・
わかりずらい人もいるかもしれないけれど、
僕の育った福島盆地の真ん中では
田んぼが広く、空が大きく、山に囲まれていたので
近くから遠くまで、川や道 や丘の “形や流れ ” が容易に見えた。
その大きさ、スケールが 身体の記憶 として残っている。
名古屋に住んでいる今でも
確かに、 “子どもの頃感じた遠近感” で
いろんな風景を見ている気がする。
長田さんの言うように・・
深く深く 染み付いているみたいだ。