海賊船ものがたり・・!

 

 

(芦ノ湖に海賊船?)

 

四年前、最初見たときは、びっくりした。


そりゃそうだ。芦ノ湖といえば、

黒田清輝の「湖畔」が有名。

そう、浴衣でうちわ女性・・あの教科書の絵。

 

厳か、静か、純日本的というイメージの芦ノ湖。

芦ノ湖に海賊船なんて・・

 


 

 

そんな事を考えながら

四年ぶりの展覧会の今年、

富士山と湖が見下ろせる美術館の展望室で

ボ〜としていると、

 

(富士山の見えるこの湖には、

 煌びやかな 海賊船 が合うかもしれない)

 

そんな風に 少〜し思った。

 

 

そんなわけで丸一日、

美術館で海賊船を気にしてみた。

 

午前中、晴れていたから、

元箱根から見る芦ノ湖はブルーが冴えている。

富士山も絶好調、船の鮮やかさが丁度いい。

 


 

 

お昼頃、湖は少しパステル調に 穏やか。

海賊船の やんちゃなシルエット がユニーク。


午後二時ぐらいは様々な色の乗客のリラックスが

嬉しそうに見えたりして。


夕方近く、芦ノ湖に哀愁が漂う。

少し影掛かった雰囲気に船の背中もまた

一日の終わりの哀愁・・。



(すごい 、いーじゃん。

 なるほど長い年月で、箱根に馴染んでる)



 

 

海賊船は 1960年代に

アメリカのディズニーランドを見て

思いついたそうだ。

 

今は、緑のバーサ号、赤と白のロワイヤル号、

オレンジのビクトリー号の3隻が運行。

 

想像以上に滑らかで スピーディー。

何にも起きない 世界一 平和な海賊船たち。