びわは九年でなりかかる

 

 

ビワの木がここ数年ずいぶん減った。

 

古い家、木造アパートがなくなるたび、

当然のようにビワや泰山木など

場所を取る木は切られてしまう。残念だ。

 

 

 

 

濃緑でテカテカして、葉脈ごとに波打つ粗雑な葉っぱ。

ビワの葉はまさに原始時代の名残。

それでいて果実は正反対で、繊細な産毛に覆われた薄橙色。

(食べるには種が大きいのは原始的だね〜)

とにかく、葉と実の色合いがうまいうまい按配だ。

 

 

ビワは実がなるまで年月が掛かる。

切ってしまうのは、本当は・・もったいないんだよ。

 

 

   もも くり 三年 柿 八年

                      びわは九年でなりかかる